親の手記

思いっきり好きなことを

1年生の2学期に…

早いもので、佐伯から引っ越して4年が過ぎ、リエも中学2年生になりました。佐伯在住の時には、「星の会」の皆様には大変お世話になりました。

父親の転勤のため、住みなれた東京から引越し、親も子もさみしさと不安でいっぱいのスタートでした。3歳年上の兄は4年生、リエはちょうど1年生で入学しました。すぐに友だちもできて、大分弁も上達し、「子どもって慣れるのが早いな」と思っていましたが、2学期になって「おなかがいたい」と言い始め、学校を休み始めました。
たまたま放課後、学校へ連れていった時、福田先生(当時兄の担任)に会って、リエの様子を話しました。先生に話しながら、涙が止まらなかったのを覚えています。

それがきっかけで、「星の会」の第1回めから参加することとなりました。月に1回、子どもの様子を話しながら、子育ての事、学校の事など本音で話せる場ができて、同じような子どもを持つお母さんたちとも友だちになれ、いろいろな面でささえていただきました。

4年生で…

3年間たち、リエが4年生になる時、前橋へ引っ越しました。始めのうちは転校して心機一転、はりきって学校に行っていましたが、だんだん休みがちになり、自分で行きたい事だけ選んで行くようになりました。

5年生になった頃、知り合いのお医者さんの紹介で、小児科医院の予約外来に通院し始め、親子別々にカウンセリングを受けました。母親の私の役目は、家で居心地を良くしてやる事、気持ちをわかってやる事で、外への刺激は父親や学校の先生などにお願いするということを守りながら、1ヶ月に1回のカウンセリングを続けてきました。リエも若い女性のカウンセラーと楽しい時間を過ごしていたようです。

夢中になれる事

リエは、学校以外では夢中になれる事を自分で見つけてくる子で、佐伯にいた頃は「そろばん」。前橋ではバレーボールでした。

バレーボールはスポーツ少年団のクラブチームに入り、違う学校のチームメートといっしょにしました。バレーボールと子どもが好きで20年近く指導を続けている監督との出会いは、居心地がよかったようで、思いっきりバレーボールを楽しんだようです。

バレーボールをしている時のリエは、学校に行かない時と、全然別の顔をしていて、とても生き生きしていました。その姿を見るのが楽しみで、家族で試合の応援に行きました。監督には、親にはできないいろいろな事を教えてもらいました。

中学生になって

中学生になって、思いっきり好きなスポーツをしたいと思ったようで、器械体操部に入り、部活のため休まずに学校に行っています。週末には体操クラブにも通って、競技会にはカッコよく技が決まるよう練習に熱が入っています。

中学生になって、学校の様子をいろいろ話してくれて、ずいぶん変わったので驚いています。2年生になって、クラス替えや先生がかわって「疲れた、死にそう」が口癖です。学校であった事や教師の悪口を、鳴いたり怒ったりしながら話します。朝の7時から夜の7時まで中学校は過酷です。「死にそうなくらいガンバッテルのよ。」とメッセージを送ってきます。話を聞くほうも大変ですが、ガンバッテます。

星の会と共に…

星の会と共に7年間、いろいろ悩んできました。子どもには、いつもハラハラドキドキさせられるけど、子どもを信じてどんな大人になっていくのか楽しみながら応援していこうと思います。

佐伯で過ごした3年間は、温かい人たちと豊かな自然に恵まれ、とても楽しい思い出でいっぱいです。私たち家族の大切な宝物です。また、お会いできる日を楽しみにしています。