親の手記

不登校の経験で、やさしく逞しく成長

長田 芳江(仮名)

手記

 私が星の会に出会ったのは、今から7年ほど前になります。当時、小学生だった子どもが不登校となり、一年近く経った頃でした。たまたま手にしたチラシを見て、ホルトホールであった加嶋さんの講演会に参加しました。お話を伺いながら、涙が止まらなかったのを覚えています。

 その後、例会に参加させていただくようになりました。

 まだ、例会に参加し始めの頃です。当時の私は、「わが子の不登校は、しばらくすれば治る」と思っていました。それ故、初めて例会に参加した時、「不登校が治る手がかりが得られたらと思って参加させていただきました」と、挨拶したのを覚えています。その考えは見当違いだということに後々気づいていくのですが、優しい先輩方は、そんな私の思い違いを諫めるでもなく、責めるでもなく、ただじっと耳を傾け、あたたかくよりそってくださいました。

 その頃、例会で「先輩保護者の経験談を聞く」というテーマがありました。お話してくださった先輩方が、一様に「星の会歴10年目です」「子どもが不登校になって7年になります」等々おっしゃるのを聞き、不登校とはそんなに長く続くものなのだと衝撃を覚えました。そして、お話を伺っていく中で、「これは長期戦になる」と徐々に理解はできてきたものの、簡単に消化できるものでもなく、覚悟が決まるものでもなく、子どもと共に落ちたり持ち直したりを幾度となくくり返しながら現在に至ります。

 その間、星の会には本当に支えていただきました。たくさんのお知恵や勇気や笑顔や心の安定をいただきました。愚痴もたくさん聴いていただきました。

 わが子の不登校も例にもれず現在進行形ですが、不登校の経験を通じて、わが子はとてもやさしく、逞しく成長しています。

 つらい思いもたくさんしてきましたが、今では不登校の親を体験させてくれ、星の会の皆さんとの出会いの機会を作ってくれたわが子に感謝しています。

 星の会の皆さんとの出会いは、親である私自身の人生も豊かであたたかいものにしてくれました。これからも、こうした経験を一人でも多くの方々と共有していけたらと願っています。

コメント

 長田さん、手記をありがとうございました。子どもと一緒に落ちたり、持ち直したりを繰り返しながら、親も成長していきます。学校は大切だけど、それ以上に子どもの笑顔が大切であることに気づかされます。それは、誰かに教えてもらうのではなく、わが子とのリアルなぶつかり合いの中でつかむ実感ですよね。

(星の会代表 加嶋文哉)